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国立現代美術館 ソウル館、写真の白いマダンと通りのそばのマダン
エレナが東十字閣から三清路(サムチョンノ)へ曲がり、1866年に建て直された宗親府と古いれんがの建物のあいだにある美術館のマダン(庭)を、ひと場面ずつ読み直す水曜日の午後
「北村、路地が坂になるところ」の第6回。国立現代美術館 ソウル館は2013年11月、かつて国軍機務司令部があった鍾路区昭格洞(ソギョクトン)に開館しました。この美術館は、「マダン(庭)」の考え方を取り入れて建てられました。写真ではいつも白く空っぽの庭一枚だった場所を、場面を読むエレナが通りの側から見直します。水曜と土曜は夜9時まで開いていて、午後6時からは無料で観覧できます。

行き方
地図アプリの徒歩経路(TMAP)の計算値です。美術館のウェブサイトは、1番出口から右へ約500m、東十字閣を右に曲がってさらに約500mと案内し、3号線キョンボックン(景福宮)駅4番出口、5号線クァンファムン(光化門)駅2番出口も挙げています。
「北村、路地が坂になるところ」の第6回です。今回の場所は丘の上ではなく北村のふもと、第4回でエレナが上った三清洞キルの始まりのすぐそばにあります。国立現代美術館 ソウル館、そしてその美術館のマダン(庭)です。
エレナは場面を読む人です。画面の中の場面がなめらかなとき、そのなめらかさが画面のつくった条件なのか、街に立っても残るものなのかを見分けます。エレナが見てきた写真の中で、この美術館はいつも白い庭一枚でした。淡い壁、まっすぐな床、四角く切り取られた空、そして誰もいない時間。
水曜日の午後3時。エレナは手帳の一行目に書きます。「あの白い庭は、通りから見てもなめらかだろうか」。
東十字閣を右へ
国立現代美術館の交通案内:3号線アングク(安国)駅1番出口を出て右へ約500m直進すると東十字閣が見え、右に曲がってさらに500m直進すると右手に美術館がある。3号線キョンボックン(景福宮)駅4番出口、5号線クァンファムン(光化門)駅2番出口も案内している。住所はソウル市鍾路区三清路30(昭格洞)。
美術館のウェブサイトの交通案内は、3号線アングク(安国)駅1番出口から始まります。出口を出て右へ500mほどまっすぐ進むと東十字閣が見え、そこを右に曲がってさらに500m進むと、右手に美術館があるという案内です。地図アプリの徒歩経路では、1番出口から美術館まで754m、9分。第5回の正読図書館から歩き続けるなら617m、8分です。 地図で見る
エレナはあえてウェブサイトの道を選びます。東十字閣は、第4回でエレナが三清路を上り始めた望楼です。あの日、望楼の前で北を向くと、左に景福宮の塀、右に低い現代的な建物がありました。あの日のエレナは道を見に来ていて、右の建物は通り過ぎました。今日はその右側が目的地です。

三清路に曲がると、宮殿の塀がまた左に来ます。エレナは塀を一度見て、右へ顔を向けます。写真の庭には、この通りがありませんでした。車の音も、向かいの長い塀も。エレナは手帳の二行目に書きます。「端から見る」。
2013年、昭格洞の古い場所
国立現代美術館の沿革:1969年に景福宮で開館した国立現代美術館は、2013年11月、かつて国軍機務司令部があったソウル鍾路区昭格洞に、展示室をはじめプロジェクトギャラリー、映画館、多目的ホールなどを備えた国立現代美術館 ソウル館を建てて開館した。
国立現代美術館の沿革は、ソウル館の始まりをこう書いています。2013年11月、かつて国軍機務司令部があった鍾路区昭格洞に、展示室をはじめプロジェクトギャラリー、映画館、多目的ホールなどを備えた国立現代美術館 ソウル館を建てて開館した。同じ沿革の最初の行には、1969年に美術館が初めて開館した場所として景福宮の名があります。徳寿宮と果川(クァチョン)を経た美術館が、道一本を隔てて、また景福宮のそばに戻ってきています。 地図で見る
韓国観光公社の紹介は、さらに古い層を重ねます。この場所には朝鮮時代、昭格署、宗親府、奎章閣、司諫院があったというのです。写真の白い庭には、そのどれも見えませんでした。
庭の一方には、赤れんがの3階建ての建物が立っています。角が丸くカーブし、窓が横に長く続いています。

庭はひとつではなかった
韓国観光公社:「マダン(庭)」の考え方を取り入れて建てられた国立現代美術館 ソウル館は、誰もが楽しみ、くつろげる空間としてつくられている。建物の内と外が有機的につながり、周辺の名所とも調和するよう設計された。
韓国観光公社は国立現代美術館 ソウル館を、「マダン(庭)」の考え方を取り入れて建てた美術館だと紹介しています。誰もが楽しみ、くつろげる空間としてつくられ、建物の内と外が有機的につながり、周りの名所とも調和するよう設計された、という説明です。 地図で見る

美術館のフロア案内には、マダンという名前が何度も出てきます。1階に美術館マダンと開かれたマダン、地下1階に展示マダン、3階に景福宮マダン。2階の案内には、建物の外に宗親府があると書かれています。エレナは名前を、階ごとに一行ずつ書き写します。写真では庭はひとつでしたが、案内図では四つの名前が三つの階に散らばっています。
エレナが覚えている写真は、たぶんそのうちのひとつを正面からまっすぐ撮ったものだったのでしょう。淡い壁が周りを囲み、床の目地が一点に向かって集まる。そのなめらかさの多くは、画面の条件でした。人のいない時間、通りを切り落としたフレーム。けれど公開写真で見ると、庭の端の壁は四方をすべてふさいではいません。一方が開いていて、その向こうに芝生と別の庭、別の時代の屋根が続いています。観光公社のいう内と外のつながりは、写真では切り落とされた側にあったのです。

1866年の大庁、2013年の帰還
国家遺産庁:宝物「宗親府 敬近堂と玉牒堂」は、朝鮮時代の官庁で最高位である正一品衙門のひとつ、宗親府の中心建物で、興宣大院君の執権期に宗親府の建物が大きく増えた際に重建(1866)された。敬近堂は宗親たちの大庁で、正面7間・側面4間の入母屋造り、正面に広い月台を置く。玉牒堂は正面5間・側面3間で格を一段下げている。左右の玉牒堂と貳丞堂が渡り廊下でつながっていたが、貳丞堂は1950年代以降に失われた。高宗代に302間に達した宗親府の建物群の中心である。
庭の向こう、石を積んだ広い壇の上に韓屋が二棟あります。国家遺産庁はこの建物を宝物「宗親府 敬近堂と玉牒堂」として記しています。宗親府は朝鮮時代の官庁で最高位である正一品衙門のひとつで、二棟はその中心の建物です。興宣大院君の執権期、宗親府の建物が大きく増えた1866年に建て直されました。 地図で見る

説明は二棟の格を分けて書いています。敬近堂は王族の宗親たちの大庁で、正面7間・側面4間の入母屋造り、正面に広い月台を置いています。玉牒堂は正面5間・側面3間で、格を一段下げています。もとは貳丞堂を加えた三棟が渡り廊下でつながっていましたが、貳丞堂は1950年代以降に失われました。高宗の時代に302間に達した建物群の、その真ん中にあったのがこの二棟です。
エレナが線を引くのは、その次の文です。敬近堂と玉牒堂は1981年に別の場所へ移され、2013年に元の位置へ戻されました。当初の姿をできるだけ保ち、多くの部材を再利用したといいます。2013年は、美術館が開館した年でもあります。エレナは二つの年を手帳に並べて書きます。記憶の中の写真に、この屋根はありませんでした。庭の奥の屋根は背景ではなく、同じ年に元の場所へ戻ってきた建物でした。
国家遺産庁の目録には、この敷地の井戸も載っています。花崗岩二つを円形につなぎ合わせ、上部に四つの耳を浮き彫りにした井戸で、1984年に機務司令部で庭の工事をしていたとき、地下3mで井戸石が見つかり、元の位置から移して新たに設けたそうです。

閉館時間が二つある美術館
国立現代美術館 ソウル館の観覧時間:月・火・木・金・日曜10:00〜18:00、水・土曜10:00〜21:00(18:00〜21:00は夜間開場)。
ウェブサイトの観覧時間は、曜日によって二つに分かれています。月・火・木・金・日曜は午前10時から午後6時まで、水曜と土曜は夜9時まで開いていて、午後6時から9時までを夜間開場と呼んでいます。休館日は1月1日、旧正月、秋夕(チュソク)。ウェブサイトには12月1日(火)の臨時休館も告知されています。 地図で見る
観覧券は企画展を基準に書かれています。個別観覧券は展示ごとに別料金で、企画展が三つ以上開かれているときは統合観覧券が10,000ウォン。水曜と土曜の夜間開場の時間は無料で観覧でき、毎月最後の水曜日「文化のある日」も無料です。どんな展示がかかっているかは時期によって変わるので、行く前にウェブサイトで確かめておくと安心です。
エレナは、今日が水曜日だったことを思い出します。写真の白い庭は、いつも昼の顔でした。手帳の下のほうに一行。「次は水曜の夕方に」。

午後の遅い時間、エレナは大きな庭の真ん中に戻って立ちます。片側に淡い石板をまとった新しい建物、反対側に角の丸いれんがの建物、そのあいだの遠くに1866年の屋根。写真で見ていた白い庭のなめらかさは、ここで少しほどけます。その代わりに、時代の違う建物がひとつの庭をはさんで向かい合っています。エレナは一行目の問いの横に答えを書きます。「なめらかさの半分はフレームがつくった。残りの半分、通りに開いた庭は、この土地に残っている」。
「北村、路地が坂になるところ」の6番目の場所は、丘の上ではなくそのふもとにありました。嘉会洞(カフェドン)の坂の路地、三清洞キル、正読図書館の庭を経て、今回は景福宮の塀の向かいにある庭で足を止めます。

自分の午後に置き換えてみる
アングク駅1番出口からウェブサイトの案内どおり東十字閣を経て三清路に入り、庭の端でれんがの建物と新しい建物を見て、宗親府の月台の前で屋根を見上げ、観覧時間とその日の展示を確かめる編集上の提案です。水曜と土曜は夜9時まで開いていて、午後6時からは無料です。
順番を示す概念図です · 縮尺・方位・実際の道の形は表していません。
- アングク駅1番出口から東十字閣を経て美術館へ — ウェブサイトの案内では右へ約500m、東十字閣を右に曲がってさらに約500m。地図の経路では754m・9分(TMAPの計算値)。 地図で見る
- 庭の端から始める — フロア案内には美術館マダン・開かれたマダン(1階)、展示マダン(地下1階)、景福宮マダン(3階)があります。 地図で見る
- 宗親府の敬近堂と玉牒堂 — 1866年に建て直された宗親府の中心建物(宝物)。1981年に移され、2013年に元の場所へ戻りました。 地図で見る
- 観覧時間とその日の展示を確認 — 企画展は展示ごとに観覧券が異なります。水・土の午後6〜9時の夜間開場と毎月最後の水曜日は無料です。 地図で見る
アクセス
TMAP確認 2026.09.30
地下鉄3号線アングク(安国)駅1番出口から国立現代美術館 ソウル館まで、地図経路で754m・9分(TMAP徒歩経路の計算値)。
国立現代美術館の交通案内確認 2026.09.30
3号線アングク(安国)駅1番出口を出て右へ約500m直進すると東十字閣が見え、右に曲がってさらに500m直進すると右手に美術館がある。3号線キョンボックン(景福宮)駅4番出口、5号線クァンファムン(光化門)駅2番出口も案内している。住所はソウル市鍾路区三清路30(昭格洞)。
時間・料金
国立現代美術館 ソウル館の観覧時間確認 2026.09.30
月・火・木・金・日曜10:00〜18:00、水・土曜10:00〜21:00(18:00〜21:00は夜間開場)。
国立現代美術館 ソウル館の休館日確認 2026.09.30
1月1日、旧正月(ソルラル)、秋夕(チュソク)。ウェブサイトには臨時休館日として9月8日(火)・12月1日(火)が告知されている(2026年9月30日確認)。
国立現代美術館の観覧券(企画展)確認 2026.09.30
個別観覧券は展示ごとに別料金、統合観覧券は10,000ウォン(企画展が3つ以上開催中の場合)。水・土の夜間開場時(午後6時〜9時)と、毎月最後の水曜日「文化のある日」は無料。
国立現代美術館の沿革確認 2026.09.30
1969年に景福宮で開館した国立現代美術館は、2013年11月、かつて国軍機務司令部があったソウル鍾路区昭格洞に、展示室をはじめプロジェクトギャラリー、映画館、多目的ホールなどを備えた国立現代美術館 ソウル館を建てて開館した。
利用のきまり
確認 2026.09.30
国立現代美術館は「ミュージアム・マナー」キャンペーンを年間を通じて行い、作品は手ではなく目で味わう、フラッシュをたかない、飲食物は持ち込まない、傘はクロークに預けるなどを案内している。
もっと知る9
TMAP確認 2026.09.30
正読図書館から国立現代美術館 ソウル館まで、地図経路で617m・8分(TMAP徒歩経路の計算値)。
国立現代美術館の無料対象(一般)確認 2026.09.30
満24歳以下、満65歳以上、大学生(学部生)、障がいのある方と同伴者など。
韓国観光公社確認 2026.09.30
2013年に開館したソウル館は、朝鮮時代に昭格署、宗親府、奎章閣、司諫院があった場所に建っている。
韓国観光公社確認 2026.09.30
「マダン(庭)」の考え方を取り入れて建てられた国立現代美術館 ソウル館は、誰もが楽しみ、くつろげる空間としてつくられている。建物の内と外が有機的につながり、周辺の名所とも調和するよう設計された。
国立現代美術館 ソウル館のフロア案内確認 2026.09.30
1階に美術館マダンと開かれたマダン、地下1階に展示マダン、3階に景福宮マダンがあり、2階の案内は建物の外に宗親府があると記している。
国家遺産庁確認 2026.09.30
ソウル旧国軍機務司令部本館(国家登録文化遺産、ソウル鍾路区三清路30)は、1928年に開院した京城医学専門学校附属医院の外来診察所の建物で、1932年に一部竣工したのち1933年の増築で完成した鉄筋コンクリート3階建ての建物である。
国家遺産庁確認 2026.09.30
宝物「宗親府 敬近堂と玉牒堂」は、朝鮮時代の官庁で最高位である正一品衙門のひとつ、宗親府の中心建物で、興宣大院君の執権期に宗親府の建物が大きく増えた際に重建(1866)された。敬近堂は宗親たちの大庁で、正面7間・側面4間の入母屋造り、正面に広い月台を置く。玉牒堂は正面5間・側面3間で格を一段下げている。左右の玉牒堂と貳丞堂が渡り廊下でつながっていたが、貳丞堂は1950年代以降に失われた。高宗代に302間に達した宗親府の建物群の中心である。
国家遺産庁確認 2026.09.30
敬近堂と玉牒堂は1981年に別の場所へ移築されたのち、2013年に元の位置へ戻された。当初の姿をできるだけ保ち、多くの部材を再利用している。
国家遺産庁確認 2026.09.30
文化遺産資料「宗親府跡の井戸」は、朝鮮時代に宗親府があった敷地にあり、花崗岩二つを円形につなぎ合わせてつくられ、上部に四つの耳が浮き彫りにされている。1984年、機務司令部で庭の工事中に地下3mで井戸石が見つかり、元の位置から移して新たに設けたものである。
- 観覧時間は月・火・木・金・日10:00〜18:00、水・土10:00〜21:00(18:00〜21:00は夜間開場)。1月1日、旧正月、秋夕は休館で、ウェブサイトに12月1日(火)の臨時休館が告知されています(国立現代美術館 観覧案内、2026年9月30日確認)。
- 観覧券は企画展ごとに料金が異なり、企画展が3つ以上開催中のときは統合観覧券が10,000ウォンです。水・土の夜間開場(18:00〜21:00)と毎月最後の水曜日「文化のある日」は無料。満24歳以下・満65歳以上、大学生(学部生)、障がいのある方と同伴者なども無料対象で、証明書類が必要な項目があります。展示は替わるので、その日の展示と料金はウェブサイトで確認してください。
- 美術館は「ミュージアム・マナー」キャンペーンで、作品は手ではなく目で味わう、フラッシュを使わない、飲食物は持ち込まない、傘はクロークに預けるなどを案内しています。


