SEOUL · NAKSAN
駱山、城壁の外側を歩いて夕暮れにたどり着く丘
興仁之門から城壁に沿って上るとたどり着く丘、駱山。この区間は全区間、城の外側を歩けるように整備されていて、駱山公園は「ソウルのモンマルトルの丘」と呼ばれるほど眺めがよく、夕焼けと夜景がとりわけ美しい。

行き方
行き方の646m・9分は、恵化駅2番出口から駱山公園までの地図経路の計算値です。公園の案内は徒歩10分としています。上り坂です。
1回目のリナは興仁之門を二度見て、2回目のマヤはそのそばの城壁の下の段で、石に刻まれた名前を探しました。その城壁は博物館の丘を過ぎてさらに上へ続きます。その先の丘が駱山です。
エレナにとって、ソウルの夜は画面の中から先にやってきました。丘の上の手すりにもたれる二人と、その向こうに一面に広がる街の明かり。そんな場面を何度も見てきましたが、その丘までどうやって上るのかは一度も映りませんでした。
だから今日は、上る道から歩くことにします。日が沈むずっと前に出発して、明かりが灯るまで。
恵化駅から丘の上の公園まで
地下鉄4号線恵化駅2番出口から駱山公園まで、地図経路で646m・9分(TMAP徒歩経路の計算値)。
地下鉄4号線恵化駅2番出口から駱山公園までは、地図経路で646メートル、9分。公園の案内は恵化駅2番出口から徒歩10分としています。大学路の路地を抜けて、ずっと上り坂です。エレナは上りながら何度も振り返ります。上った分だけ、下の町の屋根が低くなっていきます。 地図で探す

ソウル市の公園サイトは、駱山をソウルの内四山の一つ、左青龍にあたる山と紹介しています。形がラクダの背のようなので駱駝山とも呼ばれ、近くに宮中へ牛乳を納める王室の牧場があったことから駝酪山とも呼ばれたそうです。エレナは手帳に二つの名前を書きます。ラクダ、そして牛乳。
今の公園は古いものではありません。サイトによると、1960年代以降、市民アパートと密集した住宅が建って駱山の本来の姿は失われ、ソウル市が復元計画を立てて、2002年7月に公園として開きました。エレナが画面で見た丘は、一度消えて、もう一度つくられた丘でした。

公園サイトは、上る道をいくつかに分けて紹介しています。大学路から上ればパノラマのように広がるソウルの眺めが見られ、興仁之門から漢陽都城の道に沿って上る東大門方面のコースは、城郭に沿って都心の静かな森の道を歩く道だと記しています。エレナは今日、大学路の側から上ってきました。1回目のリナと2回目のマヤが立っていた興仁之門の側から城壁に沿って上る道は、手帳に「次回」と書いておきます。いつか、今日とは逆の側から、この丘に着くために。
閉館前の展示館
ソウル市の公園サイト:駱山公園は常時開放で、公園入口の駱山展示館は9:00〜17:00。展示館の観覧は無料。
公園はいつでも開いていますが、入口の駱山展示館は午後5時に閉まります。エレナが日没のずっと前に出発したのはそのためです。観覧は無料。サイトによると、ここには駱山の由来や歴史上の人物、漢陽都城の写真資料と模型があり、週末には駱山と漢陽都城をテーマにした公園プログラムも開かれます。 地図で探す
公園の案内には、小さな畑の話もあります。ホンドギの畑。丙子胡乱の後、鳳林大君、のちの孝宗が清に人質として送られていたとき、女官ホンドギが毎日キムチを漬けて差し上げ、帰国した孝宗がその味を忘れられず、駱山の中腹に菜園を与えたという、言い伝えです。エレナはこの話に線を引きます。ドラマなら一話まるごと使える話だ、と思いながら。
展示館を出たエレナは、城壁の内側の道に入ります。低い女墻が道に沿って続き、その向こうに街が見下ろせます。

暗門を抜けて外側へ
ソウル市「漢陽都城」サイト:駱山区間は全区間を城の外側で歩けるように整備され、暗門から内側に入れる。
内側の道から見る城壁は、低い女墻です。ところがソウル市の「漢陽都城」サイトは、駱山区間を全区間城の外側で歩けるように整備し、暗門から内側へ入れると記しています。公園サイトは、漢城大入口側から上る道を、城郭の外壁全体を見ながら歩く道と紹介しています。 地図で探す

エレナは暗門を抜けて外に出ます。同じ城壁が、ここでは見上げなければならない高さです。石の一つひとつが、内側で見たときよりずっと大きく見えます。内側では手すりだったものが、外側では壁になる。画面の中の丘では、いつも内側、街を見下ろす側しか映りませんでした。

サイトは、カトリック大学の裏道で世宗・粛宗・純祖の時代に積まれた城石の形の違いを見比べられると記しています。エレナは外壁に沿って歩きながら、石の大きさや加工の仕方が変わるところを目でたどります。城壁には上りません。公園の利用上の注意は、文化遺産である漢陽都城に上ったり傷つけたりしないよう求めています。
外側の道は長寿村の近くを通ります。「漢陽都城」サイトは、長寿村と梨花村を通るときは住民に迷惑をかけないよう配慮してほしいと記しています。エレナは声を落とし、家々のほうへはスマートフォンを向けません。

夕暮れ、明かりの灯るほうへ
ソウル市「漢陽都城」サイト:長寿村から暗門を抜けて都城の内側に入ると駱山公園の遊び広場。「ソウルのモンマルトルの丘」と呼ばれるほど眺めがよく、夕焼けと夜景がとりわけ美しい。
もう一度暗門を抜けて内側に入ると、駱山公園の遊び広場です。「漢陽都城」サイトは、ここを「ソウルのモンマルトルの丘」と呼ばれるほど眺めがよく、夕焼けと夜景がとりわけ美しいと記しています。公園サイトは、復元の際に造った亭、駱山亭からソウルの全景がひと目で見渡せると紹介しています。 地図で探す

日が傾くと、エレナは手すりの前に立ちます。先に色を変えるのは空で、街はしばらくそのまま。やがて遠くの建物から、ひとつずつ窓に明かりが入ります。画面では、この順番がいつも切られていました。場面は、明かりがすべて灯ったあとから始まっていたのです。エレナは手帳を閉じ、空の色が一段ずつ変わっていくのを、しばらく何も書かずに見ています。画面では数秒で終わる変化が、ここでは思っていたよりずっとゆっくり進みます。
「漢陽都城」サイトの写真ギャラリーには、明かりの入った城壁を写した「城壁の夜景」の写真が並んでいます。エレナは夕方の景色をもう少し眺めてから下りることにします。

エレナは明かりの入った城壁沿いの道を、ゆっくり下りはじめます。公園は夜も開いていて、飲酒や騒ぎは控えるよう注意書きがあります。静かな夕方です。
エレナの手帳の最後の一行。「画面の丘は内側だけだった。外側は見上げないと見えない。そして街の窓には、ひとつずつ明かりがともる。」

訪れるなら
展示館(17時まで)を見るなら閉館前に着くよう恵化駅2番出口から出発して駱山公園に上り、まず展示館を見て、城壁の内側の道と暗門の外の外壁を歩き、夕暮れに展望の場所で明かりが灯るのを見るコースです。夕焼けを見るなら当日の日没時刻を別に確かめてください。646m・9分は2番出口から駱山公園までの地図経路の計算値です。
順番を示す概念図 · 縮尺・方位・実際の道の形を表すものではありません。
アクセス
TMAP確認 2026.09.25
地下鉄4号線恵化駅2番出口から駱山公園まで、地図経路で646m・9分(TMAP徒歩経路の計算値)。
ソウル市「漢陽都城」サイト確認 2026.09.24
駱山区間は24時間開放されています。長寿村と梨花村を通るときは、住民に迷惑をかけないよう配慮が必要です。
時間・料金
ソウル市の公園サイト確認 2026.09.25
駱山公園は常時開放で、公園入口の駱山展示館は9:00〜17:00。展示館の観覧は無料。
もっと知る13
ソウル市の公園サイト確認 2026.09.25
駱山はソウルの内四山の一つで、左青龍にあたる。地形がラクダの背のようで駱駝山とも呼ばれ、一帯に宮中へ牛乳を納めた王室の牧場があったことから駝酪山とも呼ばれた。
ソウル市の公園サイト確認 2026.09.25
1960年代以降、市民アパートと密集した住宅で駱山の本来の姿が失われ、ソウル市が駱山復元計画を立てて公園化を進め、2002年7月に駱山公園として開園した。
ソウル市の公園サイト確認 2026.09.25
駱山展示館は公園入口にあり、駱山の由来、歴史上の人物、漢陽都城の写真資料と模型を展示している。週末には駱山と漢陽都城に関する公園利用プログラムがある。
ソウル市の公園サイト確認 2026.09.25
ホンドギの畑は言い伝えから名が付いた。丙子胡乱の後、鳳林大君(のちの孝宗)が清に人質となっていたとき、女官ホンドギが毎日キムチを漬けて差し上げ、帰国した孝宗がその味を忘れられず、駱山の中腹に菜園を与えたという。
ソウル市「漢陽都城」サイト確認 2026.09.25
駱山区間は全区間を城の外側で歩けるように整備され、暗門から内側に入れる。
ソウル市「漢陽都城」サイト確認 2026.09.25
カトリック大学の裏道では、世宗・粛宗・純祖の時代に積んだ城石の形の違いを見比べられる。
ソウル市の公園サイト確認 2026.09.25
漢城大入口方面から上る道は、城郭の外壁全体を見ながら歩け、頂上に上れば北東方向のソウルの眺めが見える。
ソウル市の公園サイト確認 2026.09.25
大学路から駱山公園に上るとパノラマのように広がるソウルの眺めが見られ、興仁之門から漢陽都城の道に沿って上る東大門方面のコースは、城郭に沿って都心の静かな森の道を歩ける。
ソウル市の公園サイト 利用上の注意確認 2026.09.25
飲酒・歌舞・騒ぎをしない。文化遺産である漢陽都城に上ったり傷つけたりしない。
ソウル市「漢陽都城」サイト確認 2026.09.25
長寿村から暗門を抜けて都城の内側に入ると駱山公園の遊び広場。「ソウルのモンマルトルの丘」と呼ばれるほど眺めがよく、夕焼けと夜景がとりわけ美しい。
ソウル市の公園サイト確認 2026.09.25
駱山亭は駱山を復元する際に造った亭で、ソウルの全景がひと目で見渡せる眺めのよい場所。
ソウル市の公園サイト確認 2026.09.25
駱山公園は漢陽都城と森が調和する市民の憩いの場で、ソウルで最も美しい夜景が見られる場所として注目されている。
確認 2026.09.25
ソウル市「漢陽都城」サイトの写真ギャラリー「都城の現在の姿」には、「駱山頂上〜興仁之門間の城壁夜景」「長寿村〜駱山頂上間の城壁夜景」のように、明かりの入った城壁の写真が載っている。
- 駱山公園は常時開放、駱山展示館は9:00〜17:00で無料です(ソウル市の公園サイト、2026年9月25日確認)。漢陽都城の駱山区間も24時間開放です。
- 長寿村と梨花村を通るときは、住民に迷惑をかけないよう静かに通ります。この記事は壁画村を目的地として紹介していません。
- 公園の利用上の注意:飲酒・歌舞・騒ぎをしない。文化遺産である漢陽都城に上ったり傷つけたりしない。
- 日没時刻は季節で変わるので、当日確かめてください。


