SEOUL · STARFIELD LIBRARY

ピョルマダン図書館、画面で保存した書架を選び直す午前

マヤが三成駅から地上に出ずに連絡通路で入り、画面で保存しておいた高い書架の場面を、二つのフロアで選び直す平日の午前

「江南・松坡」の第2回です。スターフィールドCOEXモールの真ん中にあるピョルマダン図書館は、2,800㎡の2フロアに「高さ13mの書架」を据えた場所で、誰でも無料で利用できます。この書架の場面を先に画面で保存していたマヤが、今回は自分の足で行って、その場面を選び直します。

白い格子の天井とガラス窓の下に、曲面を描いて高くそびえる木の書架。どの段にも本が詰まっている。人物は遠く小さく。文字なし。編集画像。

「江南・松坡」の第2回です。第1回でエレナが奉恩寺(ポンウンサ)を歩いたのに続き、今日は同じ三成洞(サムソンドン)のスターフィールドCOEXモールの真ん中へ、マヤが入っていきます。寺の次は、図書館です。

マヤは、まず画面でソウルを選んだ人です。ドラマや動画で見た場面をリストにしておき、その場所に足で行って選び直します。そのリストでいちばん古い行の一つが「天井まで届く本棚の前に、小さく立つ人」。マヤが保存していた場面は、ほとんどが書架の足元から上を見上げた同じ一枚でした。

平日の午前11時。マヤは手帳の一行目に書きます。「同じ書架を、別の場所からもう一度」。

三成駅から地上に出ずに

スターフィールドCOEXモールのアクセス案内:地下鉄2号線三成駅5・6番出口に直結した通路から入り、ミレニアム広場を通ってモールへ。9号線奉恩寺駅7番出口に直結した通路から入り、ASEM広場を通って入る。

スターフィールドCOEXモールのアクセス案内には、地下鉄2号線三成(サムソン)駅の5・6番出口に直結した通路から入り、ミレニアム広場を通ってモールへ進む道が書かれています。9号線奉恩寺(ポンウンサ)駅の7番出口も直結の通路でつながっていて、こちらはASEM広場を通ります。図書館のウェブサイトは、ピョルマダン図書館がCOEXモールの中心にあると紹介しています。 地図で見る

白いTシャツに紺のオーバーシャツ、ショルダーバッグの女性が、駅とモールを結ぶ広く明るい地下連絡通路を横向きに歩いていく。飾りのない壁と磨かれた床。編集画像。
連絡通路からモールの真ん中へ歩いていくマヤ

マヤは連絡通路に沿ってモールの中へ歩きます。リストの場面に、この通路はありませんでした。画面はいつも書架の前から始まっていたからです。マヤはモールの中の案内表示をたどりながら歩き、書架に初めて出会った瞬間を手帳に書き留めることにします。

「高さ13mの書架」の前で

ピョルマダン図書館ウェブサイト:高さ13mの書架のやわらかな灯りが空間全体を包む、くつろげる書斎をコンセプトに、さまざまなテーブルと、ノートパソコン作業ができるコンセントを用意している。

図書館のウェブサイトは、この空間のコンセプトを、高さ13mの書架のやわらかな灯りが空間全体を包む、くつろげる書斎だと書いています。いろいろな形のテーブルがあり、ノートパソコンで作業できるようコンセントも用意しているそうです。 地図で見る

下から見上げた高い木の書架と、その横を斜めに通るエスカレーター。人物は遠く小さく。文字なし。編集画像。
書架の足元から見上げた本の壁と、横を通るエスカレーター

マヤはリストに保存した場面と、目の前の書架を並べてみます。画面の中の書架には終わりが見えませんでした。足元から狭く切り取って見上げた一枚なので、てっぺんが画面の外に出ていたからです。足で来てみると、書架には終わりがあります。そのかわり、上に行くほど背表紙が一段ずつ小さくなっていくのが見えます。

マヤはスマートフォンを構えて、保存した場面と同じ構図を一度だけ作ってみます。足元から、上に向けて、狭く。画面で見たあの一枚が、そのまま収まります。けれど一歩下がると、構図の外にあったものが一度に入ってきます。マヤはシャッターを押さずにスマートフォンを下ろします。今日はその外側を見に来たのです。

公開されている写真を見ると、書架の横をエスカレーターが斜めに通り、書架の上には白い格子の天井と高い窓が続いています。保存した場面にはなかったものです。マヤは手帳に一つ目の書き直しを記します。「書架は一人で立っていない。横で階段が動いている」。

高い本棚を見上げる女性の腰から上の横顔。編集画像。
書架を見上げ、保存した場面と見比べるマヤ

7万冊あまりと600種あまり

ピョルマダン図書館ウェブサイト:総7万冊あまりの蔵書をそろえている。

ウェブサイトによると、ピョルマダン図書館の蔵書は「総7万冊あまり」。外国語の原書コーナーや著名人の書斎コーナーがあり、海外の雑誌まで含めて「総600種あまりの雑誌」を集めた雑誌コーナーを、一般の図書館とは違う点に挙げています。 地図で見る

画面の中では、本は背景でした。色とりどりの小さな点が集まって壁になった模様のようなもの。近づくと、その点の一つ一つにタイトルがあります。マヤは下の段の前に立ち、一冊を抜き出すより先に、自分の読める言語の背表紙がどのあたりに集まっているかを目でたどります。外国語の原書コーナーが別にあるというウェブサイトの一文が、ここで役に立ちます。

高い書架の下、下のフロアに置かれた長い木のテーブルと椅子。人物は遠く小さく。編集画像。
書架の下、下のフロアに並ぶ木のテーブル

二つのフロア、上から選び直す

ピョルマダン図書館ウェブサイト:COEXモールの中心に、総2,800㎡(約850坪)の2フロア構成。

ウェブサイトはピョルマダン図書館を、COEXモールの中心に「総2,800㎡(約850坪)」の2フロアで構成された場所だと紹介しています。とくに1階は、地下1階のサンクン(吹き抜けの半地下)スペースを見下ろしながらゆったり本が読める、独立した空間だそうです。 地図で見る

上のフロアの手すり越しに見下ろした、下のフロアのテーブルと曲面の書架。人物は小さく。編集画像。
上のフロアの手すりから見下ろした下のフロアと書架

マヤのリストの場面は、どれも下のフロアから撮ったものでした。書架の横のエスカレーターで上がっていくあいだ、本の段が横をゆっくり流れ落ちていきます。保存したどの場面にもなかった角度です。上に着くと、手すりの近くまで行って下を見下ろします。下のテーブルの人たちが小さくなり、見上げると壁だった書架が、上からは部屋を囲む垣根のように見えます。

顔を上げると、白い格子の天井が書架の上を覆っています。下から見上げていたときは、視線が書架のてっぺんで止まって、そこまで届きませんでした。画面が選んだのは見上げる場所で、マヤが足で選んだのは見下ろす場所です。手帳に二つ目の書き直しを記します。「上から見ると、書架のあいだが見える」。

高い木の書架の上に続く白い格子の天井と窓を見上げた様子。人物なし。編集画像。
書架の上を覆う白い格子の天井と高い窓

読まなくてもいい図書館

ピョルマダン図書館ウェブサイト:本を読んでも、あえて読まなくてもいい。誰かと会い、待ち合わせる場所としての役割も果たしている。

ウェブサイトには、ピョルマダン図書館では本を読んでも、あえて読まなくてもいい、という一文があります。誰かと会ったり待ち合わせたりする場所としての役割も果たしていると書き、作家のトークショーや詩の朗読会、ブックコンサートなど、本をテーマにした催しも開かれると紹介しています。 地図で見る

ウェブサイトに載っている利用時間は10:30から22:00までで、誰でも無料で利用できます。韓国観光公社の観光情報は年中無休としています。

マヤは下のフロアのテーブルの端に少しだけ座ります。本は開かず、手帳を開きます。リストの次の行を決める前に、今日書き直した二行を読み返します。ウェブサイトの言うとおり、本を読む人と誰かを待つ人が同じテーブルに並んでいても不思議ではない場所です。マヤは編集部の提案として一行を足します。「読んでいる人は撮らない。声は小さく」。

木のテーブルの端に座り、小さな手帳を開く女性。背後に本棚が見える。編集画像。
下のフロアのテーブルの端に座り、手帳を開くマヤ

お昼が近づくころ、マヤは上のフロアの端から、書架全体をもう一度眺めます。画面で保存した場面は一枚でした。足で来て選び直したものは三つ。連絡通路を抜けて初めて出会った木の色の書架、横をエスカレーターが通る書架、そして上から見下ろした書架のあいだのテーブル。画面は場面を選ばせてくれて、足はその場面の前とうしろを選ばせてくれました。

リストのあの行に、マヤは線を引きません。かわりに横にもう一行書きます。「見上げる場所じゃなく、とどまる場所」。次回は、ノアが松坡(ソンパ)へ渡り、ロッテワールドタワーのソウルスカイに上ります。

上のフロアの端で巨大な書架に向かう、小さな女性の後ろ姿をとらえた広い屋内の風景。編集画像。
お昼近く、上のフロアの端から書架全体を眺めるマヤ

(※ この記事にはAIで制作した演出画像が含まれています)

自分の午前に置き換えてみる

三成駅5・6番出口か奉恩寺駅7番出口から連絡通路で歩いて入り、書架の足元から一度見上げ、上のフロアから一度見下ろしてから、読んでも読まなくても、テーブルに少し座ってみる編集部の提案です。モールの中の個々の店は紹介しません。

今日の移動順

順番を示す概念図です · 縮尺・方位・実際の道の形は表していません。

  1. 三成駅5・6番出口から連絡通路へ — スターフィールドCOEXモールの案内では、出口に直結した通路から入り、ミレニアム広場を通ります。奉恩寺駅7番出口も直結の通路でつながっていて、こちらはASEM広場を通ります。 地図で見る
  2. 書架の足元から見上げる — 図書館のウェブサイトが紹介する「高さ13mの書架」です。 地図で見る
  3. 上のフロアから見下ろす — ウェブサイトは1階を、地下1階のサンクンスペースを見下ろしながら本を読む場所として紹介しています。 地図で見る
  4. テーブルに少し座る — 本を読まなくてもいい、というのが図書館の紹介です。読んでいる人は撮らず、静かに過ごしてください。 地図で見る
訪問情報

アクセス

スターフィールドCOEXモールのアクセス案内確認 2026.09.29

地下鉄2号線三成駅5・6番出口に直結した通路から入り、ミレニアム広場を通ってモールへ。9号線奉恩寺駅7番出口に直結した通路から入り、ASEM広場を通って入る。

時間・料金

ピョルマダン図書館ウェブサイト確認 2026.09.29

利用時間10:30〜22:00。

韓国観光公社の観光情報(TourAPI)確認 2026.09.26

休み「年中無休」・利用時間10:30〜22:00・利用料金無料。

もっと知る8

ピョルマダン図書館ウェブサイト確認 2026.09.29

高さ13mの書架のやわらかな灯りが空間全体を包む、くつろげる書斎をコンセプトに、さまざまなテーブルと、ノートパソコン作業ができるコンセントを用意している。

ピョルマダン図書館ウェブサイト確認 2026.09.29

COEXモールの中心に、総2,800㎡(約850坪)の2フロア構成。

ピョルマダン図書館ウェブサイト確認 2026.09.29

とくに1階は、地下1階のサンクンスペースを見渡しながらゆったり読書できる、独立した空間として構成されている。

ピョルマダン図書館ウェブサイト確認 2026.09.29

総7万冊あまりの蔵書をそろえている。

ピョルマダン図書館ウェブサイト確認 2026.09.29

外国語の原書コーナー、著名人の書斎コーナー、そして海外の雑誌まで総600種あまりを集めた雑誌コーナーが、一般の図書館と違う長所だという。

ピョルマダン図書館ウェブサイト確認 2026.09.29

本を読んでも、あえて読まなくてもいい。誰かと会い、待ち合わせる場所としての役割も果たしている。

ピョルマダン図書館ウェブサイト確認 2026.09.29

作家のトークショー、詩の朗読会、ブックコンサートなど、本をテーマにした多彩な文化イベントが行われる。

ピョルマダン図書館ウェブサイト確認 2026.09.29

誰でも無料で利用できるよう、すべての人に開かれている。

行く前に知っておきたいこと
  • 利用時間は10:30〜22:00で、誰でも無料で利用できます(ピョルマダン図書館ウェブサイト、2026年9月29日確認)。