SEOUL · GWANGHWAMUN
香遠亭の水辺で、橋を背にした六角の亭をめぐる午後
マヤが慶会楼から北へ377メートル歩き、香遠池の南の岸に立った午後 — 1953年に南側に架けられた橋は、2021年に北側の元の位置へ戻った
光化門シリーズの4本目、景福宮の3か所目。慶会楼から北へ377メートル、宮陵遺跡本部の90分コースの最後に香遠亭があります。四角い池の真ん中の島、その上に六角形の2階建ての亭。マヤが保存していた画面の香遠亭は、橋が手前へまっすぐ延びていました。けれど岸に立ってみると、橋は亭の後ろ、北側に架かっています。1953年に南側に架けられた橋は、2021年、発掘で確かめた元の位置に木の橋として復元されました。火曜休宮、通常の観覧料は大人3,000ウォン。

行き方
経路ボックスの192m・3分は、景福宮駅5番出口から興礼門までの地図経路計算値です。この回の宮内の動線、慶会楼 → 香遠亭は377m・5分(地図経路の参考値)で、「90分コース」は宮陵遺跡本部が公式コースにつけた名前であり、この記事の実測の所要時間ではありません。現地の動線は当日の案内に従ってください。
景福宮の3か所目。前回マヤは慶会楼の池の縁に立ち、今日はそこから北へ歩きます。地図の経路で377メートル、5分。宮陵遺跡本部の90分コースは興礼門から始まり、勤政殿や慶会楼、王の暮らした殿閣を過ぎて香遠亭で終わります。40分コースと60分コースに香遠亭は入っていません。いちばん長いコースの、最後の場所です。
マヤは香遠亭を先に画面で知りました。保存していた写真では、水の真ん中に六角の亭があり、赤い欄干の橋が手前の岸から亭までまっすぐ延びていました。橋のたもとに立って撮ったような構図。マヤはその構図を探しに行きます。
そして岸に立つなり、手帳を取り出します。橋が、手前にありません。亭はそのままなのに、橋は亭の後ろ、池の北側に架かっています。「橋は後ろにある。」今日はその一行から始まります。
慶会楼から北へ — 90分コースの終わり
宮陵遺跡本部の観覧コース案内は、景福宮の90分コースを興礼門 → 永済橋 → 勤政殿 → 修政殿 → 慶会楼 → 思政殿 → 康寧殿 → 交泰殿 → 慈慶殿 → 香遠亭の順で記しています。40分・60分コースに香遠亭は入っていません。
慶会楼の池を背にして北へ歩きます。宮殿の前のほうが儀式と政務の場だったとすれば、こちらは王と王族が休み、そぞろ歩いた後苑だと国家遺産ポータルは記しています。マヤはコース案内の順番を地図に重ね、最後の名前に丸をつけます。 地図で探す

慶会楼から香遠亭まで、地図の経路で377メートル、5分。宮内の経路は参考値です。マヤは歩数を数えず、木が増えていくほうへ歩いている、とだけ書きます。

木々のあいだから、先に水が見えます。そして水の真ん中、島の上に六角の屋根が立っています。

四角い池、六角の亭
国家遺産ポータルは宝物「景福宮 香遠亭」(2012年3月2日指定)を、景福宮の北の後苑にある香遠池の中央の島に建てられた六角形の2階建ての亭と記しています。平面は正六角形で上下の階が同じ大きさ、長大石で仕上げた低い基壇の上に六角形の礎石を置き、1階と2階を貫く六角の柱を立てました。1階の周りには平欄干、2階の周りには鶏子欄干をめぐらせた縁を設け、すべての柱間に卍崩し文様の格子窓を付けています。屋根は二軒の六角屋根で、隅棟が集まる頂に宝珠飾り(節瓶桶)を載せています。香遠池は面積4,605㎡の方形の池で角を丸くつくり、蓮と水草が育ち、水は北側の丘の下から湧く泉「洌上真源」から来ています。
ポータルは香遠池を、面積4,605平方メートルの四角い池と記しています。四角なのに、角を丸くつくってあります。水は北側の丘の下から湧く泉から来ています。マヤは「四角なのに丸い」と書きます。 地図で探す

亭を数えます。平面は正六角形で、上の階と下の階が同じ大きさ。低い基壇の上に六角形の礎石が置かれ、その上に1階と2階を一本で貫く六角の柱が立ちます。屋根も六角屋根です。礎石から屋根まで、ぜんぶ六。前回の慶会楼が四角い島と四角い柱だったなら、ここは四角い池の真ん中の六角です。

欄干が二段あります。ポータルは、1階の周りに平欄干、2階の周りに鶏子欄干をめぐらせた縁を設けたと記しています。下の段と上の段で、欄干の名前が違います。すべての柱間に卍崩しの格子窓がはまり、屋根のてっぺんには節瓶桶と呼ばれる飾りが載っています。マヤはその名前をひとつずつ書き写します。

六つの面は一度には見えません。一か所から見える面は、六つのうちのいくつかだけ。マヤは岸に沿って少しずつ場所を変え、面が入れ替わるのを見ます。「回ると面が変わる。」

橋は後ろにある — 1953年の南、2021年の北
国家遺産ポータルによれば、香遠亭へ渡る橋・酔香橋は朝鮮戦争のときに失われ、1953年に香遠亭の南側に石橋として新たに架けられて使われていました。その後の発掘調査で香遠亭の北側にあった本来の位置が確かめられ、元の姿である木橋(長さ32m、幅165cm)として2021年に復元されました。
ポータルの文章を読むと、橋のいきさつがわかります。香遠亭へ渡る橋・酔香橋は朝鮮戦争のときに失われました。1953年、香遠亭の南側に石橋として新たに架けられ、使われてきました。その後の発掘調査で本来の位置が北側だったことが確かめられ、2021年、元の姿の木の橋として復元されました。長さ32メートル、幅165センチ。 地図で探す

つまり、南岸から亭へ延びる橋は、1953年に南側へ架けられた配置と合います。マヤが保存した画面では、橋が亭の南側から延びています。手帳には「復元前の配置」と書きます。ポータルが記す2021年の復元後の配置では、南岸から見ると橋は亭の後ろにあります。
橋は亭と池の北側を結んでいます。ポータルによれば、高宗は1873年に乾清宮を建てる際、その前にこの池を掘らせました。地図の上で、乾清宮は池の北側にあります。橋の元の位置は、そちら側。宮陵遺跡本部の告知は、今年の特別観覧のコースを慶会楼1〜2階から酔香橋を渡り、香遠亭の1階内部までと記しています。今日のマヤは、岸をめぐります。

1885年という推定 — 年輪で測った年齢
国家遺産ポータルによれば、「香遠」は「香りが遠くまで届く」という意味で、北宋の学者・周敦頤の「愛蓮説」から取った言葉です。香遠池の場所には世祖2年(1456)に翠露亭という亭を建て、蓮を植えたという記録が「世祖実録」にあります。高宗は1873年に乾清宮を建てる際、その前に池を掘って中央に島をつくりました。香遠亭の建立時期について正確な記録はありません。「香遠亭」という名前は「承政院日記」の1887年(高宗24年)に初めて現れ、2021年の補修の際に木材の年輪年代を調べて1881年と1884年の二度に伐採された木が使われていることを確かめ、1885年に建てられたと推定されています。
まず名前。「香遠」は香りが遠くまで届くという意味で、北宋の学者・周敦頤が蓮について書いた文から来ています。ポータルは、この池に蓮と水草が育つと記しています。この場所には世祖2年、1456年に翠露亭という亭を建て、蓮を植えたという記録もあります。 地図で探す
年号は三つ。1873年、高宗が乾清宮を建てながら池を掘り、真ん中に島をつくりました。ところが亭を建てた年の正確な記録はありません。「香遠亭」という名前は、1887年の「承政院日記」に初めて出てきます。そして2021年の補修の際、木材の年輪を調べて、1881年と1884年の二度に伐った木が使われていることがわかりました。だから1885年に建てられたと推定されています。
マヤはこのくだりを長く見ています。記録のない建物の年齢を、木の年輪で測ること。2021年は、橋が元の場所に戻った年でもあります。「2021年、橋は元の場所へ、亭は年齢を得た。」
最後にマヤは、池の全体と亭がひとつの画面に収まる場所を探します。手前に水、真ん中に六角、後ろに橋。保存していた写真と同じ構図は見つかりませんでした。かわりに、橋が後ろに架かった構図をひとつ手に入れました。

四角い池、六角の亭、二段の欄干、そして後ろに架かる橋。マヤが今日確かめたのは、画面と実物の違いが撮る人の腕ではなく、橋の位置から来ていたのかもしれない、ということでした。
マヤのささやかなおすすめはひとつ。香遠亭の前に着いたら、まず写真を撮るのではなく、橋がどちらに架かっているかを見ること。それから岸に沿って少し歩き、六つの面が入れ替わるのを見ること。慶会楼から続けて歩けば377メートル。火曜日は休宮です。

自分の午後に置き換えてみる
慶会楼の池を見たあと北へ続けて歩き、香遠池の岸で亭と橋の位置を確かめる編集上の提案です。377m・5分は、慶会楼の地図上の地点から香遠亭の地点までの地図経路の計算値です。
順番を示す概念図 · 縮尺・方位・実際の道の形を表すものではありません。
- 慶会楼 → 香遠亭 — 慶会楼の池を背に北へ歩きます。地図の経路で約377m、5分(宮内の経路は参考値)。宮陵遺跡本部の「90分コース」は香遠亭で終わります(コースの名前で、この記事の実測の所要時間ではありません)。 地図で探す
- 香遠池の南の岸 — 四角い池の真ん中の島に建つ、六角形の2階建ての亭を見ます。まず、橋が亭のどちら側に架かっているかを確かめます。 地図で探す
- 岸に沿って — 一か所からだけ見ずに、岸に沿って歩きます。場所を変えると、見える面が変わります。 地図で探す
- 橋と亭の中 — 2026年の特別観覧のコースは、慶会楼1〜2階 → 酔香橋 → 香遠亭1階内部です(宮陵遺跡本部の告知)。期間・曜日・予約は、訪問日の宮陵遺跡本部の案内で確認してください。 地図で探す
アクセス
TMAP確認 2026.09.22
3号線景福宮駅5番出口から景福宮の興礼門(地図POI、経路計算の基準点)まで192m・約3分(TMAP歩行者経路)。宮陵遺跡本部の案内は景福宮駅5番出口から徒歩2分、アングク駅1番出口から徒歩6分と記しています。住所は鍾路区社稷路161。
時間・料金
確認 2026.09.22
景福宮は毎週火曜日が休宮です(火曜日が祝日・振替休日にあたる場合は開き、その次の最初の祝日でない日に休宮)。観覧時間は3〜5月・9〜10月 09:00〜18:00(入場締切17:00)、6〜8月 09:00〜18:30(入場締切17:30)、1〜2月・11〜12月 09:00〜17:00(入場締切16:00)。問い合わせ 02-3700-3900(宮陵遺跡本部)。
確認 2026.09.22
景福宮の通常の観覧料は大人3,000ウォン(韓国人は満25〜64歳、外国人は満19〜64歳)。期間限定の無料開放などの例外は、訪問日の宮陵遺跡本部の告知で確認してください。
確認 2026.09.22
宮陵遺跡本部は、2026年の景福宮 慶会楼・香遠亭の特別観覧を、下半期は2026年9月2日(水)から10月30日(金)まで毎週水曜日と金曜日に行うと案内しています(秋夕連休9月24〜27日、ハングルの日10月9日、宮中文化祝典期間10月7〜11日は運営しません)。1日2回(10時・14時)、1回約70分、1回25名で、解説員の引率のもと韓国語の特別解説とともに観覧します。観覧料は無料で、景福宮の入場料は別途です。参加は宮陵遺跡本部の統合予約サイトでの事前オンライン予約(先着順・1人2枚・本人確認)で、予約は観覧日の9日前10時から3日前23時59分までです。対象は7歳以上。待機場所は慶会楼の含弘門前で、予約確認は開始10分前から、その回の開始後は入場できません。外国語の解説はなく、慶会楼の2階に上がる際は用意されたスリッパを履く必要があります。問い合わせ 02-3700-3900(景福宮管理所)。
もっと知る6
TMAP確認 2026.09.23
慶会楼から香遠亭まで地図の経路で377m・約5分(TMAP歩行者経路。宮内の経路は参考値)。
確認 2026.09.23
宮陵遺跡本部の観覧コース案内は、景福宮の90分コースを興礼門 → 永済橋 → 勤政殿 → 修政殿 → 慶会楼 → 思政殿 → 康寧殿 → 交泰殿 → 慈慶殿 → 香遠亭の順で記しています。40分・60分コースに香遠亭は入っていません。
確認 2026.09.23
宮陵遺跡本部の公知(2026年3月17日)は、2026年の慶会楼・香遠亭特別観覧のコースを慶会楼1〜2階 → 酔香橋 → 香遠亭(1階内部)と記しています。
確認 2026.09.23
国家遺産ポータルは宝物「景福宮 香遠亭」(2012年3月2日指定)を、景福宮の北の後苑にある香遠池の中央の島に建てられた六角形の2階建ての亭と記しています。平面は正六角形で上下の階が同じ大きさ、長大石で仕上げた低い基壇の上に六角形の礎石を置き、1階と2階を貫く六角の柱を立てました。1階の周りには平欄干、2階の周りには鶏子欄干をめぐらせた縁を設け、すべての柱間に卍崩し文様の格子窓を付けています。屋根は二軒の六角屋根で、隅棟が集まる頂に宝珠飾り(節瓶桶)を載せています。香遠池は面積4,605㎡の方形の池で角を丸くつくり、蓮と水草が育ち、水は北側の丘の下から湧く泉「洌上真源」から来ています。
確認 2026.09.23
国家遺産ポータルによれば、香遠亭へ渡る橋・酔香橋は朝鮮戦争のときに失われ、1953年に香遠亭の南側に石橋として新たに架けられて使われていました。その後の発掘調査で香遠亭の北側にあった本来の位置が確かめられ、元の姿である木橋(長さ32m、幅165cm)として2021年に復元されました。
確認 2026.09.23
国家遺産ポータルによれば、「香遠」は「香りが遠くまで届く」という意味で、北宋の学者・周敦頤の「愛蓮説」から取った言葉です。香遠池の場所には世祖2年(1456)に翠露亭という亭を建て、蓮を植えたという記録が「世祖実録」にあります。高宗は1873年に乾清宮を建てる際、その前に池を掘って中央に島をつくりました。香遠亭の建立時期について正確な記録はありません。「香遠亭」という名前は「承政院日記」の1887年(高宗24年)に初めて現れ、2021年の補修の際に木材の年輪年代を調べて1881年と1884年の二度に伐採された木が使われていることを確かめ、1885年に建てられたと推定されています。
- 景福宮は毎週火曜日が休宮です(火曜日が祝日・振替休日にあたる場合は開き、その次の最初の祝日でない日に休宮)。3〜5月・9〜10月 09:00〜18:00(入場締切17:00)、6〜8月 09:00〜18:30(入場締切17:30)、1〜2月・11〜12月 09:00〜17:00(入場締切16:00)。通常の観覧料は大人3,000ウォン。期間限定の無料開放などは訪問日の告知を確認してください。問い合わせ 02-3700-3900(宮陵遺跡本部・景福宮管理所、2026年9月23日確認)。
- 2026年の慶会楼・香遠亭特別観覧は、下半期が9月2日〜10月30日の毎週水・金曜日です(秋夕連休9月24〜27日、ハングルの日10月9日、宮中文化祝典10月7〜11日は運営しません)。予約は宮陵遺跡本部の統合予約サイトで先着順・1人2枚、観覧日の9日前10時から3日前23時59分まで。取消の期限は公式告知と行事案内で表記が異なります。予約するときに予約画面の期限を確認してください。7歳以上。その後の日程は改めて確認が必要です。


